国益ゲーム

国益ゲーム

日米貿易協定の表と裏

  • 著:緒方林太郎
  • 定価:1500円+税
  • 装丁:四六判・並製・304頁
  • 出版日:2020/4/1
ISBN
978-4-8272-1230-3

書籍紹介

外交官として、国会議員としての経験から通商分野に精通する著者が、1990年代の日米貿易摩擦に始まり、TPP交渉、日米貿易交渉に至る日本とアメリカの通商関係を多面的に読み解く。
コメ、自動車、保険、豚肉、著作権といった個別の重要テーマのみならず、アメリカ大統領選挙や日本の交渉体制のあり方にも踏み込み、取り上げられる分野は極めて多岐に亘る。読者は著者の圧倒的な知識量と解析力に驚くだろう。
通商交渉は、政治、経済、法律が複雑に絡まる中で、お互いが国益を最大化しようとするゲームである。本書は、ともすれば学術的に過ぎたり、政治的プロパガンダになりがちな通商の議論を丁寧に整理し、落ち着いた視点から書かれている。
著者は保護主義の危険性を説き、漸進的な自由貿易の推進を訴える。しかし、本書を手にしていただければ分かるが、無条件で自由貿易を礼賛するものではない。TPP交渉や日米貿易交渉についても、成功した点、失敗した点を明確に分けて書いている。そして、本著はいわゆる「政治家本」ではない。著者は現在の政治情勢の中にあっては野党に属するが、本書の中において、特定の政党に与した記述を見つける事は出来ない。

著者コメント

著者紹介

1973年 福岡県北九州市生
1991年 福岡県立東筑高校卒、東京大学教養学部文科一類入学。
3年時に外務公務員一種試験に最年少合格。
1994年 東京大学法学部中退、外務省入省。
WTO交渉担当、条約担当の課長補佐を歴任。
2005年 外務省退職
2009年 衆議院議員初当選(2期務める)
予算委員会、TPP特別委員会等に所属。
ブログサイトBLOGOSにおいて、印象的な記事が評価され表彰されるなど、外交や政治といった分野でのプロ肌の分析には定評あり。